初めての田植え作業

苗代
ビニールハウスで育てられた苗代

先日、友人に誘われて人生初の田植えに挑戦してきた。

苗を運ぶ

それを軽トラックに積んで、田んぼまで運ぶ。

苗の積み込み

田植機にセットしたら、

田植機

植え付け開始。新しい田植機は、ちゃっちゃと作業を進めていく。

植えた後

最新式は、このように植えた場所に、適量の肥料を自動で蒔いてくれるらしい。そして同時に除草剤も蒔く。昔はそれぞれが別の機械で作業していたので、単純に考えて3倍の労力がかかったという事だね。

田んぼでのバランス

しかしいくら最新式とはいえ植え残しは出るので、その部分を手植えさせてもらった。田んぼの中でバランスを取るのは、本当に大変で、長靴もピタピタのサイズではないので一歩ごとに足を引き上げるのがきつかった。いっその事泥だらけになってやろうかと思ったが、何とか思いとどまった。

昼にはオニギリとタケノコの煮物、お土産に米と餅、白木の芽などを頂いた。その全て、大変美味しゅうございました。特に白木の芽は初めて食べたけど、ちょっと山椒に似たピリッとした感じで、実に絶品だった。

初めての田植えというとても貴重な経験をさせてもらったが、相反する肥料と除草剤を同時に蒔くという事が、どうも最後まで心に引っかかってしまった。この肥料は追肥が必要ないようにカプセルに包まれていて、徐々に溶け出すようになっているらしい。しかしそのカプセルは後々、用水路を伝って下流の方へ流れていき溜まってしまう事もあるそうだ。

確かにこういった作業をやっていくのは、とても大変な事だ。今まで3回田んぼの全てを回っていた作業が1回で済むなら、当然そちらを選ぶだろう。誰だって楽な方がいい。一方で、なぜ除草剤が必要になるのか。なぜ肥料を与えなければならないのか。そういった事はあまり追求されていない気がする。肥料や農薬は使うのが当たり前で、問題はそれを如何に楽にしていくか、そういう発想で色々な農作業機械が開発されている。

一カ所に同じ作物を大量に植え付ける、そういう行為が自然のバランスを崩し、それを戻そうと様々な草や虫が発生するのではないかと考えると、やはり今の米の作り方では、どうしても農薬と肥料というのは欠かせない存在になるのだと思う。いずれ自分の所で陸稲を試そうと思っているが、やってみたら分かるかもしれない。なぜ今の農業のスタイルになったのかが。

それはともかくとして、頂いた米や山菜も、田んぼの横で食べた飯も、全て本当に美味しかった。こういうのは理屈じゃないからね。もちろん来年も誘われたら参加したいと思うし、今回誘ってくれた友人に感謝します。

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