足し算と引き算からやり直し

日本の学力って、本当に高いのだろうか。算数で言えば最初に習う「足し算」と「引き算」が本当に理解できているのか、今回の原発事故を見て、改めて疑問に思う。

日本には資源が無いから原発が良いという事なのだろうが、どう考えても維持管理や核廃棄物処理を考えれば、マイナスにしかならない。かくいう自分も今回の大惨事が起きるまでは考えもしなかったので、とやかく言える立場ではないが、色々調べていくとそのあまりの杜撰さに驚きを通り越してしまう。

その中で見つけた、平井憲夫さんの「原発がどんなものか知ってほしい」は、ぜひ読んで頂きたい。20年間原発の現場で作業された方の、生の声だ。これが日本の現実なのだろう。今回の福島第一原発の事故が起きるずっと前からこの様な事が起こっていた事は、何も考えず、メディアから与えられた情報だけを鵜呑みにして生きてきては知る由もない。

原発周辺の放射線量に対する影響については、様々な情報がありすぎて正直どれが本当なのかはまだ自分は分からない。ただハッキリしているのは、現場で作業するには必ず身体に影響のあるレベルだという事と、核廃棄物の処理方法など、どこにもないという事だ。何と1969年まではドラム缶に詰めて海に捨ててたってんだから。じゃあ冷やして深く掘って埋めちゃえって、子供か。

平井さんの記事中にある「低レベル放射性廃棄物、名前は低レベルですが、中にはこのドラム缶の側に五時間もいたら、致死量の被曝をするようなものもあります。そんなものが全国の原発で約80万本以上溜まっています。(当時)」、これを今後30〜50年かけて冷やし、300年も青森の六ヶ所村で管理するのだそうだ。

誰が??
総額いくらかかるの??
しかも稼働前でパンク寸前なんでしょ??

どう考えても、足し算引き算ができないとしか思えない。そしてこのツケは、必ず自分たちに降り掛かってくるだろう。これ以上悪化させないためにも、1つ1つ、しっかり考えて行動していかなければいけない。

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